日本のおとなりの国、韓国。
場所によっては国内に行くより短時間で行けるほど地理的に近く、日本と似ているところが多いことで知られています。
K-POPをはじめとする韓国の文化、キムチや焼き肉などの食文化は日本でも人気です。
逆に日本のアニメなどの文化や日本食にあこがれて来日する韓国人も多いです。

日本にいる在留外国人の中でも多い韓国人は、文化や言葉が似ていることから日本にとてもなじみやすく、アルバイトから正社員まで幅広く採用されて活躍しています。
ただ見た目は似ていても、韓国人と日本人では大きく異なる点もあります。

今回は韓国人を採用する際に、「抑えておくべき7つの特徴」をご紹介いたします。

韓国人の特徴① ものごとはハッキリ

「好きなものは好き。嫌いなものは嫌い」とはっきりしているのが韓国人の特徴です。
レストランでの食事が口に合わなければ、店員に対して平気で「まずい」と伝える方もいます。

日本では「本音と建前」という考え方があり、思っていることがあっても相手の気持ちを慮り面には出さない傾向が強いです。
しかしながら韓国ではこの傾向が逆と言えるかもしれません。

「気持ちをストレートに伝えない」「黙っている」ということは、相手の意見を認めることになるため、それを良しとしない風潮があります。

日本との考え方の相違は、やはり国土の地理的な相違に起因しているのかもしれません。
韓国は大陸つながりで他国が存在しているため、侵入者から国を守るという点では、「相手の気持ちを考える」より「自分たちの考えを主張する」方が重要だったのです。

韓国人の特徴② 情熱的

韓国人は何においても非常に情熱的です。
スポーツに熱狂する姿や、学校をあげて臨む受験戦争がいい例です。

前述の「ものごとはハッキリ」に通ずることですが、気持ちを表に出すという特徴があるので、傍目から見ていても情熱的に見えます。
スポーツや受験への熱狂ぶりはすさまじく、日韓戦などでもその情熱的な様子を見たことがある人は多いでしょう。

また韓国人男性やアイドルに日本人女性が夢中になる理由は、彼らが情熱的であるからです。
「愛してるよ」「君がいちばんだ」など、日本人だと気恥ずかしくなることも韓国人男性は当前のように伝えます。
近年はK-POPアイドルの人気は世界的な広がりを見せています。

韓国人の特徴③ 上下関係はしっかり

親や親戚や会社の上司に対しての上下関係は、日本以上にしっかりしています。
その理由としては「儒教」「兵役」が関係しているようです。

「儒教」とは孔子を始祖とする教えで、東アジア各国で2000年以上の強い影響力があるため、その教えが古くから韓国にも根付いています。
教えのひとつに「相手に敬意をもって接すること」とあり、韓国人は小さいころから親や親戚に教え込まれます。

また、もうひとつの要因として「兵役」があります。
満20〜28歳のすべての韓国人男性は、韓国の軍隊に1年半から1年10ヶ月(※部隊によって異なる)を兵隊として勤めること、という法律があります。
特別な理由がない限りは、このかなり縦社会である軍隊生活を体験します。

軍隊生活では上下関係をさらに教えこまれるので、とくに男性は上下関係がしっかりしています。

韓国人の特徴④ 過酷な学歴社会を経験する

韓国の学歴社会は熾烈を極めています。学歴の良し悪しは容姿と同様に、就職の際に大きな影響を及ぼします。

この特徴にも儒教の影響があるでしょう。
教えの中に「学問の奨励」という項目があり、歴史的にも「李氏朝鮮の科挙制度」という受験を、長らくやってきたことが背景にあります。

現代では学歴社会の傾向は弱まりつつあります。
しかし韓国国内の大企業だと、いまだに学歴で就職の可否を判断されることは珍しくありません。

そのため韓国人は競争意識が高く、優秀な人が多いです。
優秀な人材がいるおかげで企業の成長スピードが速いので、諸外国と比較した場合でも国内産業の成長は著しく、海外からも韓国に働きに来るエリートが増えています。

韓国人の特徴⑤ まわりの目を気にしがち

韓国人はまわりの目をとても気にします。
自分の行動がまわりからどう見られているのかも気にしますし、自分の外見や容姿に対する周囲の評価がかなり重要です。

韓国人は日本人のように「まわりに足並みを合わせる」という面もありながら、他人からの承認欲求が高い傾向もあります。
また就職の際には外見も学歴と同じくらい合否に直結します。
お金をかけて顔を整形することにも、日本とくらべると心理的な抵抗は低い傾向にあります。

整形に限らず、女性は美の追求を怠りません。
世界的にも韓国は美容大国として有名です。
エステ、サロン、コスメショップが充実し、価格も安いことから美容目的で韓国を訪れる女性観光客も多いです。

「まわりの目を気にする」という特徴が、文化や産業の発達にも貢献しているわけですね。

韓国人の特徴⑥ スマホを手放せない

2018年度の韓国人のスマートフォン(スマホ)所有率は世界一でした。
日本国内の所有率が約65%にとどまっていたのに対し、韓国は約95%と驚異的な数値になっていました。
これほどスマホが普及している背景には、韓国国内でのスピード感をもったIT化の波があります。

例えば大統領の号令のもとブロードバンドを世帯に迅速に普及し、最近では電子決済システムが全国に普及しています。
また行政のIT化も、日本よりも進んでいることがよく知られています。

▼こちらの記事「韓国行政プラットフォーム「政府24」の衝撃」に詳しく書かれています。

私たちが日本で使っているサービスも、実際には韓国発のものがたくさんあります。
たとえば「LINE」や、少し前に流行った写真アプリの「SNOW」、さらにおやすみ前に聞けるラジオアプリ「SPOON」などです。

韓国人の特徴⑦ 困っている人は放っておかない

韓国人は困っている人には無条件で手を差し伸べます。
こちらも韓国に深く根付いている、「儒教」の影響が強く残っています。

人を思いやり、親睦を深めよ」という教えに基づいて、困っている人を助けることを実践しています。
これは日本人であっても同じです。一般的に日韓関係はよくないとされており、韓国人に対して偏見を持っている人もいます。

ただ初めて韓国を訪れた日本人が韓国人からとても親切にしてもらって考えを改めた、というのはよく聞く話です。

韓国人と働くときに気をつけることは?

韓国人と働くときには、日本との文化の違いに留意することが大切です。
韓国人や、日本で働く多くの在留外国人にとってのタブーについて、以下の資料に簡単にまとめています。
日本人が行う何気ない仕草、プレゼントも外国人にとっては失礼に当たることも? 興味がある方は、ぜひ一度ダウンロードしてチェックしてみてください!

韓国人の特徴は掴めましたか?

韓国人について、日本と似ていながらも異なる部分は知っていなければなりません。
企業として雇う際にもそうですが、昔から日本国内には多くの韓国人が在留しています。
一緒に生活をするという点でも、たがいのことをよく理解することは必須です。

競争意識も高く、有能な人材が多い韓国人。
上手に付き合えると、日本企業もいっしょに成長をつづけられるのではないでしょうか。