いまアメリカに次いで世界で最も成長している国、中国。地理的にも日本のすぐ隣に位置していることから、歴史的にも古くから文化交流を深めてきました。

現在、日本にいる中国人は、外国人の中で最も高い割合を占めており、ある種日本経済を支えていると言っても過言ではありません。そこで今回は、これからも国内で増え続けるであろう中国人を雇うことのメリットと、その注意点を、順を追ってご説明していきます。

中国人採用なぜ増え続けてきたのか

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中国人採用が増えている理由は2つあります。それは、

  1. 既に中国人を採用している
  2. 優秀な人材が増えた

ということです。

「すでに中国人を採用している」ということに関しては、ノウハウがあるということと、同民族のコミュニティがすでにあるので新しく採用しても馴染みやすいということがいえます。ここ最近10年をみても、日本の少子高齢化に伴う従業員不足は顕著になっており、海外からの外国人入国規制の緩和も相まって、国をあげて外国人雇用に積極的です。

ただ、これまで外国人を採用したことがない企業や、これまで採用したことのない人種を採用するということに、まだまだ根強い抵抗があります。よって、これまでも多く採用されてきた中国人をさらに雇用しようという動きが強いです。

また、祖国を離れ一人働きに来る外国人のサポートは日本人だけでは不可能です。同じ価値観や文化を共有している同志がいるからこそ精神的にも落ち着いて勤務することが出来るとあって、中国人はより一層採用されています。

在留中国人はどれぐらいいるのか?

2018年の在留外国人の数は、日本の全人口の2%、およそ200万人にも上りました。その約40%を中国人が占めています。ここまで中国人が日本国内に増えた理由は2つあります。それは、

  • 清潔な環境
  • メンツを気にしない風土

です。ニュースで何度も取り上げられている通り、ここ数十年での経済発展に伴って中国国内の環境汚染は取り返しのつかないレベルにまで深刻化しました。外に出ても空気、道路が汚く、魚をとる川の水も濁って、野菜や肉も汚染されています。

都市部だけでなく郊外でも健康に生きていくことが難しくなってきたので、より生活環境の良い日本に移住しようと多くの中国人が来日しています。また、文化的背景からみると、中国では「メンツを保つ」ということがかなり重要視されています。その点、日本で住むのにメンツはそれほど必要なく、楽に生きられるとあって中国人に人気です。

具体的な例をあげると、中国人が中国国内で外食をするときは、ほぼ必ず実際に食べられる量より多く注文して残して帰ります。これは、自分の財力を周りに誇示するためのもので、残った料理の量が多いほど裕福と見なされるためです。

中国における労働状況の変化とは

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経済発展が著しいといえ、中国の採用事情はかなり厳しい状況です。経済の悪化、求職者の増加、西洋諸国での就労ビザ取得難化、が向かい風となっています。

実際に、都市部の一流大学を出たとしても就職できない人もいるそうです。増え続ける若者の求職者と採用枠の少なさが社会問題にもなっています。また、何とか就職できたとしても労働環境はかなり厳しいものです。最近話題になっている「996問題」が最たる例でしょう。

996問題とは、「午前9時から午後9時まで、週6日間働くということ」で、中国国内での働き方として一般化してしまっているのです。かのアリババCEOもこの働き方に賛同しているほどで、規定勤務時間を超過しても残業代は支払われないケースがほとんどだといいます。

ここまで厳しい労働環境でも、これまで中国人が国内で就職を希望していたのには理由があります。それは、諸外国との労働格差が激しく、働き口がない為、国内で働くしかないということです。

一部の若者はこれに反発し、海外で何とかしてお金を稼ごうと、犯罪にまで手を染めたものもいました。日本で在留している中国人というと良くないイメージがあるのも、このころの事件やニュースの印象が今も残っているからです。

しかし、今では中国の経済発展に伴い教育事業も多大な発展を遂げているので、専門知識や技術に優れた有能な人材を、諸外国で採用するケースも増えてきました。先に述べたように、西洋諸国では中国人に対して就労ビザ取得の規制が強い国もありますが、日本においては規制が緩くなっている傾向があるので、より労働環境の良い日本に就職しようと来日する中国人が増えているという現状です。

中国人採用:メリットと注意点

中国人

日本企業と中国人求職者、需要と供給がマッチしている組み合わせですが、我々日本人としては、中国人採用についてどのような点に注意すべき必要があるのでしょうか。また、中国人を採用することで企業が得られるメリットについても紹介していきます。

中国人採用のメリット!

中国人を採用するにあたってのメリットは2つあります。それは、

  • 対中国人のマーケティングが可能
  • 現場に新たな風を入れることが出来る

ということです。まず、中国人に対してマーケティングができるという点に関して、中国国内だけにとどまらず、全世界における中国人の割合は、2019年現在世界一位と世界総人口の20%を占めています。

この大きいパイに対してマーケティングが可能ということが最大のメリットです。

そして、さきほど述べた通り、中国国内でも経済発展の後押しで優秀な若者が多く輩出されています。彼らは、言語習得能力という点でも優れており、日本のように自国語だけしか使えないということもなく、2か国語、もしくはそれ以上の言語を操ることが出来るので、日本のような国外での就職も容易であることが多いです。

もう1つのメリットとしては、中国の文化や風土を入れることで、社内の活性化が期待できるという点です。これまでは、在留外国人に対する就労規制が厳しかったので、日本企業で働く外国人は特に珍しい存在でした。

それによって、日本人のみの社内環境ができあがり、終身雇用制度と年功序列制度によって独自の企業文化が育てられてきました。しかし、現在日本はグローバル化の波にのまれ、若者の考え方と働き方も変わってきているなかで、企業として体制の在り方を問われている時代でもあります。

時代に合わせて変化していくことも生き延びるためには必要であり、その一歩として外国人を採用することで、企業としても挑戦し、新たに得るものがあります。と同時に、採用された外国人も、独自の文化で培われた価値観や視点で物事をとらえることで、社内に新しい風を吹かせてくれる存在となる事でしょう。

中国人採用の注意点!

怒る

メリットも多い中国人採用ですが、以下の注意点を押さえ、十分に理解すれば上手くいく可能性がグッと上がります。それは、

  • 敬語を使わない時もある
  • 大勢の前で厳しく叱らない

ということです。

まず、中国人の気質によるところですが、日本のような上下関係はあるものの、言葉については敬語を頻繁には使いません。生徒と教師、部下と上司という関係であっても、台東であるという姿勢を崩さないので、悪気なくため口で話してしまう事も多々あります。

伝統的な日本企業としては、上司に敬語を使わないなんてご法度、という雰囲気がありますが、中国はそういう文化なんだと理解し割り切ることで、衝突はなくせるはずです。

また、中国人に対して大勢の前など、人の目がある場で厳しく叱らないようにしましょう。ここで重要なのは「人前で」、「厳しく」という2点です。

まず、「人前で」については、先に述べた通り「メンツが重要」だからです。いくら日本に住んでいるからと言って幼いころから植え付けられてきた習慣、それに基づく気質というものは簡単には変えられません。

また、中国人は厳しく叱らずほめて伸ばすことが重要です。これも、中国人特有の気質で、自分も他人も褒めまくることで、自分のメンツを保つという文化的背景が影響しています。

中国人採用:今後はどうなる?増える?減る?

未来

日本国内における中国人採用は今後も増加の一途をたどります。昨今の日本人労働者の減少と政府の外国人に対する在留規制緩和をみても明白です。

このような背景から、中国人採用は早い者勝ちだと言えます。というのも、現在中国人採用に踏み切っている企業は比較的少ないにも関わらず、今後は新規参入が増え続けるからです。

良い人材を確保したいと考えるなら、一足先に採用に踏み切るのが賢明です。今では、外国人採用について公的機関で無料サポートを受けれたりと、採用環境も整いつつあるので、採用のメリット、注意点を押さえたうえで採用にチャレンジしてみましょう。

今回の記事作成における引用・参考文献

「【2019最新】世界人口ランキング日本は10位『2018年から1%超の増加で』で2050年には…」