日本の経済に必用不可欠な産業分野の素形材産業は、深刻な人材不足に陥っています。そんな産業分野に外国人の雇用を積極的に採用できないか、様々な角度から解説しています。人手不足の解決につながらないか考えてみて下さい。

素形材産業ってなに?

はてな

素形材産業は金属などの素材に鋳造や塑性加工の方法により形状を与えて組立産業に供給する産業のこと。様々な金属部品の製造や供給などの日本の製造業の根幹である素形材産業は日本の経済に必用不可欠な産業分野です。

この素形材産業の有効求人倍率は平成29年度には2.83倍となっています。就職希望者1人に対して就職先が2.83もあるので、どこも人材が欲しい状況。今回は、素形材産業について深堀します。素材産業の外国人を雇うための注意点なども解説していますので参考にしてみてください。

素形材産業はこんな分野!

  • 鋳型製造業(中子を含む)
  • 鉄素形材製造業
  • 非鉄金属素形材製造業
  • 作業工具製造業
  • 配管工事用附属品製造業(バルブ、コックを除く)
  • 金属素形材製品製造業
  • 金属熱処理業
  • 工業窯炉製造業
  • 弁・同附属品製造業
  • 鋳造装置製造業
  • 金属用金型・同部分品・附属品製造業
  • 非金属用金型・同部分品・附属品製造業
  • その他の産業用電気機械器具製造業(車両用、船舶用を含む)
  • 工業用模型製造業

以上のように様々な分野があります。素形材の場合、最終財はほとんどなく中間投入財で、その需要構造は輸送機械工業に大きく依存しているのです。

外国人は多いの?

日本で働く外国人労働者は右肩上がりで増えていて、2018年には146万人を超えました。その中でも約3割は製造業に従事していて業種別では最大です。外国人の受け入れは2019年以降5年間で21500人が見込まれています。

在留資格に特定技能が制定され、特定技能1号では相当程度の知識又は経験を必要とする技能が必用となり、在留期間は最大5年となったことで今後の増加も見込まれます。

特定技能「素形材産業」って?

ブラジルのパスポート

日本では移民対策との関連があり、外国人の単純労働は原則禁止されています。しかし、2019年4月より人手不足を解消するために建設業や造船・船用工業、自動車整備業、航空業、宿泊業、介護、ビルクリーニング、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業、素形材産業、産業機械製造業、電子・電気機器関連産業の業種で特定技能1号と特定技能2号という在留資格が新設されました。この特定技能について詳しく見てみましょう。

特定技能って?

特定技能1号は相当程度の知識又は経験を必用とする技術と認められる業務に従事するもので、特定技能2号は建設業や造船・船用工業の2つの業種で家族滞在や在留期間更新が可能なもののことです。

特定技能と技能実習を同じものだと思われている方もいますが、全く違います。特定技能の目的は、日本の技術や知識を開発途上地域の経済発展に役立てるもので国際強力の推進です。

そのため、労働力の需給の調整手段として行われてはいけません。食堂の配膳などの仕事はできないということ。特定技能は外国人労働者つぃての在留資格。対象となる業種であれば幅広い範囲で労働できます。特定技能1号、特定技能2号という在留資格がいります。この資格をとる為にはどうしたら良いのかも解説していますので見てみましょう。

必要な試験は?

特定技能の在留資格を取得するには特定技能評価試験に合格するか技能実習号を終了する必要があるのです。この特定技能評価試験は各種ごとに国が求める基準をもとに日本語能力や技能水準の試験を作成して実施されています。

詳しくは以下のページをチェックしてください!

【行政書士監修】特定技能試験:これだけ知っていれば安心!

素形材産業の外国人を雇うには

握手

素形材産業の雇用形態はフルタイムでの直接雇用となっています。外国人を雇う為に必用な事が色々あるので見てみましょう。

雇用方法はこれ!

雇う会社には以下の条件があります。

  1. 特定技能所属機関は製造業外国人材受入れ協議会の構成員になること。
  2. 特定技能所属機関は協議会が行う一般的な指導や報告の徴収、資料の要求、 意見の報告又は現地調査等その他に対しての必要な協力を行うこと
  3. 雇用形態が直接雇用であること

また、素形材産業分野での特定技能1号ビザを取るために必要な書類は在留資格の認定証明書交付申請書ですが添付書類が少し複雑です。添付書類を以下にまとめてみたので確認してみましょう。

  1. 特定技能ビザの外国人を受け入れる会社の概要を明らかにする資料で会社案内
  2. 雇用契約書などの活動の内容や期間、地位及び報酬を証する文書
  3. 特定技能ビザの外国人を受け入れる会社による受け入れる外国人に対する支援にかかる住居の確保や離職時の転職支援、日本語習得支援などの文書
  4. 日本語能力を証する資料
  5. 従事する業務に関して有する技能を証する資料
  6. 特定技能雇用契約の締結に関して仲介した者がある場合は当該仲介の概要

注意点はこれ!

素形材産業の外国人を雇う時の注意点は協議会に入ることです。協議会では外国人の受け入れや課題の把握、対応方針の検討、不正行為を防ぐ事や再発防止策、構成員への必用な情報の提供や外国人の保護などについて協議しています。

人権侵害に対しての情報の共有もしています。ですので、ここに入る前によく素形材産業の特定技能1号の外国人ができる仕事を把握しておきましょう。

  1. 鋳造:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により溶かした金属を型に流し込み製品を製造する作業。
  2. 鍛造:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により金属を打撃・加圧することで強度を高め、目的の形状にする作業。
  3. ダイカスト:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により溶融金属を金型に圧入して高い精度の鋳物を短時間で大量に生産する作業。
  4. 機械加工:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により旋盤、フライス盤、ボール盤等の各種工作機械や切削工具を用いて金属材料等を加工する作業
  5. 金属プレス加工:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により金型を用いて金属材料にプレス機械で荷重を加えて曲げ、成形、絞り等を行い成形する作業
  6. 工場板金:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により各種工業製品に使われる金属薄板の加工・組立てを行う作業
  7. めっき:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により、腐食防止等のため金属等の材料表面に薄い金属を被覆する作業
  8. アルミニウム陽極酸化処理:指導者の指示を理解し、又は自らの判断によりアルミニウムの表面を酸化させて酸化アルミニウムの皮膜を生成させる作業
  9. 仕上げ:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により手工具や工作機械により部品を加工・調整し、精度を高めて部品の仕上げ及び組立てを行う作業
  10. 機械検査:指導者の指示を理解し、又は自らの判断により各種測定機器等を用いて機械部品の検査を行う作業
  11. 機械保全:導者の指示を理解し、又は自らの判断により工場の設備機械の故障や劣化を予防し機械の正常な運転を維持し保全する作業
  12. 塗装:導者の指示を理解し、又は自らの判断により、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆う作業
  13. 溶接:導者の指示を理解し、又は自らの判断により熱又は圧力若しくはその両方を加えて部材を接合する作業

素形材産業について掴めましたか?

素形材産業は多くの方が働いている産業です。人材不足を補うためにも外国人労働者を積極的に採用する事でお互いにメリットがあります。注意点を踏まえて検討してみて下さい。