さまざまな民族が混ざり合っているマレーシアは、豊かな自然、くつろげるビーチなどの観光資源もあり、多くの観光客を惹きつける国です。
一年を通して夏のような気候であるため、マレーシアに住んでいる人の性格や時間感覚も日本とはかなり異なります。

こちらの記事では、マレーシアの方と一緒に働くうえで、気をつけたいことをまとめていますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

マレーシア人の特徴とは?

マレーシア国旗

マレーシアはどんな国?

マレーシアはマレー半島とボルネオ島の一部からなり、国土の約60%が熱帯雨林であることからもわかる通り、一年を通じて温暖な気候です。

首都はクアラルンプールで、人口は3200万人程度。
公用語はマレー語、共通語は英語です。
日本との時差は1時間で、日本の方が1時間進んでいます。

マレーシア国民はマレー系(67%)、中国系(25%)、インド系(7%)が多く、そこに多数の先住民族が共存しています。
さまざまなバックグラウンドがあるため、多様性を受け入れてたがいに尊重しあって暮らしています。

2019年、マレーシアは10年間の国家開発計画「ビジョン2030」を発表しました。
2030年までに、マレーシアを「所得グループ、民族、地域、サプライチェーンを越えて、公正で公平な分配と共に持続可能な成長を達成する国」にすることを目標として掲げています。

マレーシア人の特徴は?

もしマレーシアの方と日本で一緒に働くことになった場合は、彼らの国民性、性格、重要視していることを理解することが重要です。

事前のガイダンスで、日本での仕事内容や、とくに注意してほしい点などを伝えると思います。しかし伝えたからといって、かならず守られる訳ではありません。
最初から日本人と同じように働くことを想定するのではなく、少しずつ慣れてもらえるように、おたがいの文化的な違いを理解することが大切です。
相互理解が進んでコミュニケーションがとれれば、仕事も円滑にまわり始めるでしょう。

マレーシア人の国民性

マレーシアは「マレー系」、華人や華僑と呼ばれる「中国系」、「インド系」それ以外の民族がともに暮らしています。

住む場所も民族ごとにまとまっているといわれています。
中国系はジョホールバルに多く、インド系はクアラルンプールやペナンに集まっています。
クアラルンプールのリトルインディアのように、街の中でもとくに同じ民族が密集して暮らしている場所もあります。

それぞれの民族はお互いの宗教を尊重しているため、マレーシアにはモスクもあれば、仏教やヒンドゥー教の寺院もあり、旧正月やディパバリなど各民族の重要な行事も残されていて祝日指定されています。


ある程度共生して暮らしていますが、マレー系と中国系は社会的に対立した存在で、インド系とのあいだの確執もあります。
マレー系、中国系、インド系と、それぞれの民族で別れている集団も多いです。

マレーシア人の仕事観

マレーシア人はおおらかでおおざっぱな性格の方が多いといわれており、仕事でミスをしても軽く謝る感覚で、ミスはお互いさまととらえているようです。
日本人は「なるべく周囲に迷惑をかけないように」という意識が強いので、そういった部分の考え方は違います。

時間の感覚も日本人とは違いがあります。
面接の際には「遅刻や当日キャンセルもあるかもしれない」と考えておきましょう。

マレーシア人は休憩時間、休暇、病欠をしっかりとる方が多いです。これは家族や友達や礼拝の時間を重要視しているからです。

そのためマレーシア人と連絡をとる際には、個人の携帯電話の番号を聞いておくことをおすすめいたします。
会社の電話ではなかなかつかまらないことが多いからです。

マレーシアの方の考え方の違いによって、日本人はストレスを溜めてしまう場合もあります。
ですから、あらかじめマレーシア人の考え方(あくまで一般的なものですが)を理解しておくといいでしょう。
また日本で働いてもらう場合には、特に注意してほしいことを事前に共有できると安心です。

マレーシア人はこんな産業に多い!

マレーシア人が多く働いている産業は「サービス業」、そのつぎは「製造業」です。

サービス業は就業者数の50%を超えていて、国家としても最重要の産業と考えています。
サービス業の中でどの業者がいちばん多いかははっきりとしていませんが、金融、卸売、小売、ホテル、レストランなどが挙げられるでしょう。

マレーシアは独自の教育システムで、大学まで通うのは相当な努力が必要です。
85年から2011年までに初等教育修了者と中等教育修了者数が逆転して、教育水準が大幅に向上しました。

ですが難しい試験に合格しても、大卒にふさわしい職業が充分に増えておらず、卒業した後の仕事探しが難しいようです。
国家として「ビジョン2030」という目標を掲げて、ひとりあたりの所得を上げていくことや、包括性、持続性、バランスを持ち生活の質を向上させようとしています。
マレーシアは教育にも熱心で、コロナ禍を背景として共通的に受ける試験を廃止したり、生徒の評価の仕方を変えるなどしています。

マレーシアは、今後もさまざまな産業で発展していくことが予想されます。

マレーシア人とうまくやっていくには?

日本人同士でも性格の違いや考え方の違いがあり、仕事や学校でコミュニケーションがうまくとれずに悩むことは経験したことがあると思います。
マレーシア人の場合、宗教や民族によって性格も違うため、はじめから日本人と同じように働いてもらうのは難しいです。
以下では注意点をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

マレーシア人と付き合う上での注意点

マレーシア人とうまく付き合っていくには、相手の習慣や性格をよくみて合わせることが大切です。
日本人の場合、時間厳守や約束した時間の10分前に集まるなどは当たり前になっていますが、マレーシア人の場合は違います。

仕事のときにも時間はルーズで、朝の挨拶をした後には外で朝食を食べに行ってから仕事を始める方も多いです。一緒に働く場合には、まずは相手と同じように行動して、コミュニケーションをとってみるのもいいかもしれません。

諸外国とは文化的な背景の違いがありますので、そのことを留意しておくことで、不要にお互いに苦しまずに済むでしょう。
しかしマレーシア出身の方には、民族ごとの宗教的なバックグラウンドがありますので、相手の宗教にとっての文化的タブーは最低限チェックできるといいかもしれませんね。

マレーシア人の特徴について分かりましたか?

マレーシア人はおおらかでゆったりとした時間の中で、家族や友人との時間を楽しむ方が多く、礼拝も熱心です。
そのため日本のような「時間にくぎられた生活にはなじみにくい」と感じる方も多いでしょう。

おたがいの価値観や性格を理解しあいながら、柔軟に付き合っていくことが大切です。
また相手の文化や考え方を学ぶことで、日本の方も自分の仕事の仕方や考え方がほんとうにいいものなのかを、改めて考える機会にできるでしょう。

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