2018年には、日本の全人口の2%が在留外国人となりました。少子高齢化に伴い、海外からの労働力に期待して政府が規制を緩和している結果です。これからの日本ではこの流れはさらに強くなっていくことでしょう。

しかし、労働できる外国人が来日したものの、彼らを雇う日本企業や一緒に生活をする日本国民の体制が十分に整っていないのは周知の事実です。そこで今回は、日本にいる在留外国人を国別のランキング形式で紹介していきます。

これから増え続ける在留外国人について良く知り、国別にその特徴を抑え、在留外国人を積極的に受け入れる準備をしていきましょう。

在留外国人ランキングはこれだ!

外国人女性が統計を持っている

外国人数の国別ランキングを1位から10位にまとめてみました。国民性も合わせてリサーチしてありますのでご覧ください。

10位:タイ 52,323人

1980年頃より単純労働を目的として来日するタイ人が多くいました。当時は、国別でも特に多い在留外国人の1つであったが、日本政府の規制が強化されたことにより労働許可の降りるタイ人が急減し、現在はここまで少なくなった状況です。

いま日本にいる多くは、日本人と結婚し国籍を取得しているタイ人か、留学生です。タイ料理屋さんか製造業かという仕事の選択しかありませんでしたが、今ではタイ人のサッカーJリーガーも誕生しています。

国民性

  • 争いを好まない:仏教の思想が根付いているので争いが起こりそうな場合でも、一方的に相手に責任を押し付けたりしません
  • 「快適さ」が1番:常夏の南国育ちなので、まったりとしていて争いはもちろん、過剰な労働もせずに快適に生きていくことを信条としている人が多いです

9位:インドネシア  56,346人

日本人にとっても人気の観光先であるインドネシア、ここ数年の増加率は大変高くなっています。その原因の1つに外国人技能実習制度が挙げられます。外国人技能実習制度は、外国人が日本の技術や知識を習得できるようにするために整備されました。厚生労働省の調査(外国人雇用状況の届け出状況 平成30年10月時点)では、日本で就労するインドネシア人の約6割が技能実習に該当しているのです。

国民性

  • 親切:知らない人にも優しい傾向があります
  • 明るい:パーティー好きというわけではありませんが日常的に明るく笑顔であることが多いです

8位:米国       57,500人

自由の女神

世界大戦以降、教育を目的として来日する米国人が特に多いです。国別にみても、教育従事者の割合は以上に高く、単純労働をしに日本に来ている米国人はほとんどいません。在留外国人に「駐屯地にいる軍人」は含まれないので、実際はこの数字以上に米国人に会う機会は多いはずです。英語教育はもとより、キリスト教布教のために日本に在留している米国人も多くいます。

国民性

  • パーティーが好き:会社の同僚や気の合う仲間たちとパーティーを開くのが毎週末の楽しみ!という米国人も少なくありません
  • 表現がストレート:思ったことを思ったままに表現します。日本人のように人目を気にしないので、自分に正直に生きている人が多いです

7位:台湾  60,684人

中国に比べて国同士が友好関係にある台湾からも多くの在留外国人がいます。風土がとても似ているため住みやすいという理由も相まって台湾人には人気の在留先になっています。

インターンシップやワーキングホリデーで在留している台湾人がほとんどです。また、転勤や教授職など高度な専門性のある優秀な人材が多くみられます。

国民性

  • 自立心が強い:責任を持って自分からチャレンジしよう!という意識が国民に根付いています。スポーツでも個人競技の成績が良いのは国別にみても明らかです。
  • 家族との時間を大事にする:年間行事だけでなく日常的にも家族と過ごす時間が多いのが台湾人の特徴です。そのため、仕事を定時で切り上げて時間を確保する人も多いのだとか。

6位:ネパール  88,951人

2012年ごろから日本政府により、特にネパール出身の留学生に対して在留規制が緩和されました。現地の斡旋業者も多数あり、そのサポートのもと、祖国より賃金の高い日本で就職することを目的に来日する若者が増えています。

ただ、漢字をはじめとする言語の壁が大きく高い渡航費や留学の甲斐もなく就職できず、借金返済のためにアルバイトをする人が増えているのが現状です。

国民性

  • 外交的:諸外国別にみてもグループでいることを好むのが特徴です。生活においてコミュニケーションを特に大事にするので接客の方面で活躍が期待されます
  • 依存的:歴史的にみてもカースト制度の上に成り立っている国なので、下の者が働き年長者はその収益に依存するというお国柄があります。そのため、若者の就労意欲は高いです

5位:ブラジル  201,865人

ブラジル人

在留の資格取得が厳しくなる中で、日系の外国人は許可が簡単に降りるようになったことが、ブラジル人が多く在留するようになった理由です。さらに、日系三世までは「定住者」として認められ、日本において職業選択の自由を手にしました。

あらゆる職種で仕事が出来ますが、特に多いのは製造業です。鈴鹿などの国内でも代表されるような大都市近郊の工業地帯には特に多くのブラジル人が定住しています。

国民性

  • 個性を大事にする:様々な民族が移住してきた多民族国家だからこそ、人としての違いや考えの違いにおいてとても寛容です。日本とは真逆で、個性を全面に出してきます
  • 自己主張が強い:個性を認める国民性だからこそ、自分はこう考える!という姿勢がはっきりしています。日本人の輪を活性化されてくれる場合もあります

4位:フィリピン  271,289人

1970年代以降、多くのフィリピン人が日本に在留するようになります。アジア諸国の中でも地理的近さという点で来日のしやすさがフィリピン人の多い一つの理由です。

以前はフィリピンパブで働く女性がメインでした。ただ、不法でフィリピン人を雇う日本の会社やお店が多かったためアメリカの指導により一時は就労規制が厳しくなりました。現在では、日本人と結婚して家庭をもち、さらに祖国の家族を日本に呼び、というかたちでその人口は増え続けています。

国民性

  • 時間にルーズ:南国特有の時間感覚があります。ただ、日本に長くいて働いている場合などはきっかり時間通りに動く人が多いです
  • 働き者:1世帯の人数が多く大家族も珍しくないので、家族を養うために若者も働きます。大学まで行かずに働きに出る割合も日本の比ではないので若くして働いて生きていくという感覚が備わっています

3位:ベトナム  330,835人

2013年頃から日本に在留するベトナム人は急速に増加しました。東日本大震災や福島第一原発事故により2011年以降中国人残留者が急速に減少し、それに代わる海外からの若い労働力を確保しようと日本政府がベトナム人に対して規制を緩和したことが原因です。

技能実習生として技能を身に着け製造業に従事する割合が多いです。ただ、実習生の賃金が一般の労働賃金より低いため、厳しい労働環境におかれ、より良い職場を求めて逃げ出すベトナム人が多くなっています。

  • 向上心旺盛:ベトナム国内市場での競争が激化していることを受け、未来の自分のためにより良いスキルを考え夜間学校に通ったり外国企業への就職を希望したりする若者が多いです
  • 給料至上主義:少しでも良い職につき高い給料を得ることを重要としています。今いる環境がスキルアップやキャリアアップにつながらないと判断した場合は転職も厭いません

2位:韓国・朝鮮  449,634人

世界大戦後にそのまま特別に在留し続けた韓国人に加えて、昨今の韓流ブームによって来日する韓国人が増加しました。地理的に最も近く、文化や風土も似ていることから在留だけでなく観光目的の韓国人は年々増えています。

新大久保を中心として韓国料理屋さんや韓国雑貨の店で働く人が最も多いです。もともと日本にいる韓国人のツテで来日するケースが多くなっています。

国民性

  • 年長者や家族を敬う:儒教に基づく思想が根付いているので、日本で言うところの上下関係がとてもしっかりしています
  • 対面、周りの目を気にする:整形が当たり前になっている背景にはこの国民性があります。国別でみても対面を重要視する国の上位にいます

1位:中国 764,720人

お隣の国、中国が国別在留外国人1位です。日本国内の中華街の多さ、中華料理屋さんの多さをみると想像に難くないですが、やはり日本で働くための技能実習生と留学生がその大半を占めています。

働いている分野としては、教授や学者、評論家などの知的専門家が多く、次いでコックなどの特定技能習得者も多くいます。これから働くことを前提に国内の大学に留学している中国人は国別にみても圧倒的です。

国民性

  • 1番へのこだわりが高い:中国国内の情勢もみても、一部のトップがその他大勢を従えるという社会主義国家なので、自分こそトップに!という意識がとてつもなく高いです
  • 同族意識が強い:儒教思想に根付いているお国柄、家族や親類を大事にするという考えから、大事な仕事や責を任せる場合に同族を選ぶことが多いです

在留外国人の国別の違いを理解できましたか?

日本のように1つの民族が、島という閉ざされた土地に住んで形成した文化や考え方は世界的には珍しいものです。地続きの国で多様な人種とそれぞれの宗教に基づいた国民性というものは別の国で暮らそうとも簡単に変わるものではありません。

日本で働きたいという外国人が増えている現代だからこそ、在留外国人について正しく知った上で、世間一般の意見ではなく自分の目で見て、彼らとともに生きていきましょう。