現代の人材募集には多くの方法があり、それぞれにメリットやデメリットが存在しています。
人材募集の種類について知ることは、自社に適した人材を獲得するための第一歩です。
こちらで人材募集の方法を確認し、現在のやり方を見直してみましょう。

人事が知っておくべき人材募集方法の選び方と料金目安

自社が求める人材をスムーズに獲得するには、人材募集の方法を広く把握することがポイントです。
人事が人材募集に関する知識をどれくらい持っているのかで、採用活動の成果は変わってくることが予想されるでしょう。

以下では人事が知っておきたい人材募集の方法と、その選び方を確認します。
広告費を考えて無料掲載を行いたい場合や、英語ができる人材を探したいときなど、用途に合わせて使い分けられるようにしておきましょう。

無料の求人方法のメリット・デメリット

人材募集の方法の中には、「無料で求人が行える」タイプもあります。
たとえば以下のような方法では、基本的な広告費をかけずに無料で募集を行うことも可能です。

・ハローワークを使った人材募集
・SNSを使った人材募集
・自社のホームページを使っての人材募集
・その他完全無料の求人サイトを使った人材募集など

上記の方法なら人材募集の料金目安は無料となるので、コストを抑えられる点がメリットです。
多くの広告費をかけられないことが事前にわかっているのなら、使いやすい方法になるでしょう。
併用もしやすいので、その他の求人方法と一緒に利用していくことも考えられます。

一方で、広告内容は全て自社で考える必要があったり、サポートしてくれる担当者が付かなかったりといったデメリットもあります。
人材募集のやり方に慣れていない場合などには、注意が必要となるでしょう。

人材紹介を活用するメリット・デメリット

人材紹介とは、そのサービスに登録している人材の中から、自社が求める要素を持った人を直接紹介してもらう方法を指します。
一般的に「キャリアコンサルタント」や「転職エージェント」とも呼ばれ、事業者と求職者をマッチングするサービスとして展開されているのです。

「〇〇レベルで英語のできる人材が欲しい」「業務にスキルが最低○個は必要」
そういった前提条件がはっきりとしているときほど、求める人材と出会いやすいというメリットがあります。

その一方で、人材紹介での人材募集にはコストが発生するというデメリットがあります。
たとえば「採用した人材の年収の数十%」といった形でコストがかかることがあるので、事前に予算を確定しておく必要があるでしょう。

オフラインの求人のメリット・デメリット

ネットを使わないオフラインでの求人も、有効な人材募集方法に含まれます。
たとえば以下のような方法が、オフラインで求人広告を掲載するスタイルです。

・新聞の求人欄への掲載
・情報誌やフリーペーパーへの掲載
・店頭への張り紙
・折り込みチラシの利用
・合同説明会への参加など

こういったネットを介さない人材募集の方法も、採用時には考えられるでしょう。

オンラインの求人には、特定のエリアに絞った地域密着型の採用がしやすい、人材紹介などの方法と比較するとコストパフォーマンスが良いといったメリットがあります。
しかし、掲載できる情報が少ない、どのくらいの人数が手に取ったのかわからないといったデメリットも考慮しなければなりません。

Web媒体求人のメリット・デメリット

Web媒体求人とは、いわゆる「求人サイト」や「転職サイト」のことです。
現在もっともポピュラーな人材募集方法であり、多くの会社がサービスを運営しています。
広い範囲の業界・業種で求人を行う「総合型求人サイト」と、特別な分野や能力を重視した「特化型求人サイト」に大きく分かれます。
人材募集を行う際には、求める人材に合わせてWeb媒体求人のタイプを使い分けることも必要です。

Web媒体求人には、求人広告を載せるだけで費用が発生する「掲載課金型」と、実際に採用が行われるまで費用がかからない「成果報酬型」があります。
予算や採用時期に合わせて選択できる点は、ひとつのメリットになるでしょう。
掲載できる情報量も多く、24時間の募集に対応できる点も魅力です。

その一方で、応募者が多くなりやすいため選別に手間がかかったり、ターゲットが定まっていないと求める人材を見つけづらくなったりといったデメリットもあります。

今どんな人材募集を使っていますか?

こちらをご覧になっているみなさんは、実際に今現在どのような人材募集を行っているでしょうか。
上記のようないろいろな方法を把握してからだと、現在採用しているやり方が、必ずしも1番良いものであると断言はできなくなるかもしれません。

もし「もっと良い方法があるのかも」という気持ちになったのなら、以下のポイントを参考に今の人材募集の方法を見直してみることをおすすめします。

自社にとって必要な人材・人物像とは?

人材募集の方法を見直すのなら、自社にとって必要な人材の特徴や人物像をはっきりとさせることが重要です。
新しい人材にどんな役割を任せたいのかを改めて確認することで、使うべき人材募集の方法が見えてくるでしょう。

たとえば「特に英語を使える人材が欲しい」という場合には、特化型の求人サイトを使ったり、留学経験のある人をSNSからスカウトしたりといった方法が考えられます。
最初から目的の人材が多くいる場所をターゲットにすることで、スムーズな採用が行いやすくなるでしょう。
このように求める人材の形を頼りにして、人材募集の方法を選択するのもコツです。

応募人数は何人?採用単価はいくらかかっていますか?

採用時における応募人数や採用単価は、求人の内容によって変わってきます。
自社の求める内容が中途採用なのかアルバイトなのか、業種が何に当たるのかなどを確認して、それに見合った求人方法を選択する必要があるでしょう。

たとえば中途採用を目指すのなら、転職エージェントのサービスを利用して対象となる人材を増やすことが考えられます。
他にも自社の仕事が特別に人気のある業種の場合には、あえて無料の自社ホームページだけで募集して採用単価を抑えることもあり得るのです。

まずは会社が採用にかけられるコストを算出して、それに合わせた人材募集の方法を選び取っていきましょう。

多様化する人材募集方法

近年は上記で紹介した人材募集方法の他にも、さまざまなスタイルが普及し始めています。
たとえば「クラウドソーシング」を使った委託業務があり、副業をしたい人材と一時的な契約をして採用コストを下げることも珍しくありません。
他にも外国人採用を積極的に行って、コストを抑えつつ英語圏をはじめとした海外視点の流入などを行う企業も増えています。

人材募集の方法は多様化しているため、すぐに自社にぴったりの手段を見つけるのは難しいと言えるでしょう。
それぞれの特徴を把握しつつ、タイミングを見て実際に試していくことを考えてみてください。

人材募集の方法についてわかりましたか?

人材募集の方法について紹介しましたが、まだ実際に利用したことのないものも多いのではないでしょうか。
スムーズに募集が終わらない、求める人材を見つけることができない。
そういった悩みを持つのなら、現在行っている人材募集の方法が自社の感覚とマッチしていないのかもしれません。
この機会に各求人方法のメリット・デメリットを確認し、自社にとって正しい人材募集がどれになるのかを考えてみるのがおすすめです。