コロナ渦において多くの企業が経営不振に陥り、2020年の失業率は2.8%となっています。これは2009年のリーマンショック以降最悪の数字です。加えて、完全失業者数は101万人、休業者数は256万人とこちらも前年より大幅に増加しています。

一方で、人材不足に悩む業界もあり、その中でも特に人材確保が難しいといわれているのが「介護・福祉」です。と言いますのも、介護・福祉で働くには資格が必要でありその取得が大きなハードルとなっています。

しかし、高齢化が進む日本では今も、そしてこれからも「介護・福祉」は重要な存在です。

そこで、2021年4月1日より介護・福祉業界にとっても、求職者にとっても双方にメリットのある事業が厚生労働省より始まります。その名も「介護職就職支援金貸付事業」。

どのような制度なのでしょうか。早速見ていきましょう。

介護に転職すると20万円の貸付してもらえる?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

制度内容はいたってシンプル!

介護食就職支援金貸付事業は、新型コロナウイルスの影響による離職者の再就職や、介護・障害福祉分野における人材確保を支援することを目的としています。

具体的には、介護・障害福祉分野の未経験者が、この分野へ転職を行うに際し

  • 無料の資格取得講座を受講可能
  • 資格取得までの研修費用や生活資金を国が支給
  • 就職前に20万円を貸し付け(2年間の就労で返済免除)

というものです。

資格取得までの研修費用や生活資金を国が支給とは

➀会社員⇒介護・障害福祉へ

雇用保険の失業手当を1日最大8370円を受け取ることができます。

②会社員でない⇒介護・障害福祉へ

会社員でなかったと落胆しないでください!

自営業など会社員ではない形から転職なさるかたは、月10万円の給付金を受け取ることができます。

就職前に20万円の貸付とは

計算

2~6カ月程度の訓練期間を終えると、介護や障害福祉の分野などで働くことのできる証明書を受け取ることができます。

そして、国から備品や転居などの就職に必要な準備金として20万円を借りることができます。

施設などで2年間継続して働けば、この20万円を返す必要はありません!!

20万円を借りられる条件とは

  • 介護職員初任者研修(130時間)や介護福祉士 実務者研修(450時間)などの訓練を修了した方
  • 介護や福祉施設での就労に意欲のある方

ちなみに先述の通り、この訓練は国が委託した民間の教育機関から無料で受けることができます。

どのような方が対象になるのか

  • 介護・障害福祉分野における経験が未経験であること
  • 介護・障害福祉などの施設で働くことに意欲のある方

つまり…

介護・障害福祉分野未経験の方は、

  • 無料で研修を受け資格を取得できる+その期間の生活費が給付
  • 取得後は20万円の貸し付けを受けられる(2年間施設で働ければ返済不要)

となります。

求職者が介護・障害福祉業界へ、より転職しやすくなるシステムとなっているのです。

また、これは厚生労働省の事業で、1年で2万2000人増やすという目標もと予算もしっかり確保されています。それゆえに、制度が急に立ち消えてしまう心配もありません。

この制度は人材確保につながるのか

決定の握手

未経験の人を採用できるいうメリットは大きい

コロナ禍で失業した方は多く、求職中の方も多くいます。たしかに2-6ヵ月の研修期間は少しデメリットかもしれません。しかし失業手当や給付金でその取得期間の生活費も助けられているので挑戦する方は多いと予想されます。

また、介護・障害福祉業界は現在はもちろん、将来性も見込まれています。コロナ禍で経営不振など経験した求職者の中には業界の「安定」を求める方も多くいるのが現状です。

要するに、この制度は十分に介護・障害福祉事業の人材確保につながると考えられます。

外国人もこの制度を使える!

今回のコロナウイルスでは正規雇用者より非正規雇用者の方が大きくダメージを受けている現状があります。

日本に住む外国人の多くは非正規雇用で90%の外国人が「仕事が減った」と考えているというアンケート調査もあります。

また、外国人の多くはポジティブなイメージを持って来日し、居住しています。そして真面目で働き者の方も多く、今では介護・福祉業界で多くの外国人が活躍しています。

この制度の研修は日本語で行われるため、一連の訓練や届け出をクリアした外国人の日本語力は業務に支障が出ないレベルと考えられます。

外国人も長く雇えるのか

外国人も就労すれば、就労ビザを受けることができます。そうすると、条件はありますが、1年、3年、5年と期間を延ばしていくことが可能です。

このようなビザの相談は、雇用者はハローワークできますし民間の団体や企業に任せることも可能ですので、そちらも心配はありません。

介護職就職支援金貸付事業について分かりましたか?

もう一度この制度をおさらいしましょう。

介護・障害福祉業界未経験の方がこの分野へ転職にあたり

  • 無料の資格取得の研修が受けられる
  • 資格取得までは失業手当若しくは給付金が受け取れる
  • 資格取得後は、準備金として20万円を借りられる
  • 2年間施設で働けば、20万円の返済は不要

求職者にとっても、人手不足に悩む介護・障害福祉業界双方にとって大変大きなメリットのある制度です。

ぜひ活用してみて下さい。

介護・福祉に外国人を雇いたい!

この制度を利用する外国人、すでに資格を持っている外国人、どちらもGuidable株式会社にお任せください。

弊社が運営するGuidable Jobsは、働き手を募集する日本企業と日本で仕事を探す外国人をマッチングさせる人材サ―ビスです。

ピッタリの外国人に出会うことができます。

外国人採用HACKSを運営するGuidableでは、採用時に生じる「外国人特有の問題」を一気に解決する新サービス「ゼロニンメ」を展開しております。外国人採用に興味を持っているものの入社・労務手続きに不安がある方は、ぜひ下記の資料からダウンロードを行なってみてください!↓