〜この記事はこんな方にオススメです〜
◎地方での採用を担当されている方
◎警備業の採用ご担当者様
◎採用した外国人の定着を実現したい方
<会社紹介>
会社名:株式会社大警
従業員数:約50名
業種:警備
まもなく創業30年を迎える警備会社として、工事関係の警備業務・イベント関係の警備業務など、幅広く警備業務を行う。岐阜県瑞雲町に本社を構え、県内を中心に活躍。「安全」を守るエキスパートとして地域の安寧に貢献している。
新しい風を吹き込み会社を変えるために、外国人採用を始めた株式会社大警。 現在1名の外国人の採用に成功しています。
今回は社長 森様、採用担当 山口様、Guidable Jobsを通して採用された留学生の外国人スタッフ ラハマンさんにお話を伺いました。
「社内に新しい風を」外国人採用を始めたワケ
ーーーラハマンさんを採用される前、日本人の採用活動ではどのようなことで悩んでいましたか?地方ならではの採用の難しさなどはありましたか?
森様:10年程前は募集をかければ5人程度は応募があったんですが、現在は色々なところで求人を出してもなかなか応募がなく、あっても年齢の高い方の応募が多かったので、若い方を採用する難しさがありました。仕事はあっても警備員の数が徐々に少なくなっていたので、増やさなければいけないと感じていました。
ーーーそうした問題に対してどんな対策を行っていましたか?
森様:様々な求人媒体に長期で広告を出したりしていましたが、あまりうまくいきませんでした。
ハローワークからの紹介も以前より減っていましたね。一時的に収入が欲しい人や、他の会社で不採用だったため「警備でいい」という考えの人が多かったので、なかなか採用に至りませんでした。
ーーー外国人採用という新しいチャレンジをした理由を教えてください。
森様:
・政府も含めて、高度外国人材や留学生を採用しようとする動きがあるということ
・永住者や日本人の配偶者等の身分に基づく在留資格の方の就労が進んでいること
・東京などの大都市では警備業で働いている外国人がかなり多いということ
を踏まえ、うちでもやってみようと思いました。
また、外国人の労働者の方は母国語に加えて日本語や英語など3ケ国以上話せる方もいると聞いていましたから、海外からのお客様との対話・通訳など様々な場面での活躍も期待していました。
挑戦ではありましたけど、新しい風を入れることで会社の流れも変わるのではと思い、外国人採用を始めました。
Guidable Jobsについて
ーーー外国人採用サービスはいくつもあるかと思いますが、Guidable Jobsをお選びいただいたのは何故ですか?
森様:警備業では法的に20時間の研修が必要になるのですが、外国人採用をしたことがない弊社ではそのための教科書が日本語のものしかなかったんです。Guidableさんでは教科書の翻訳もしていただけると聞き、そんなサービスをしてもらえる会社があることに驚いたと同時に、Guidableさんにかけてみようと思いました。
ーーーサービス利用前にご不安点はありましたか?
森様:Guidableさんで一次面接を行ってもらい、ある程度日本語が理解できて条件に合った方を弊社での面接に案内してもらえるという二段構えがあったので安心でした。
実際それが一番のメリットでしたね。
ーーー実際にサービスを利用してみて、面接→採用→定着の流れはスムーズでしたか?
森様:弊社では外国人採用は初めてのことなのに、スムーズにできたなという印象です。わからないことがあったときの質問への回答やアドバイスがもらえたのもよかったです。
「この仕事で頑張りたい」外国人ユーザーの声
ーーーラハマンさん、大警さんに就職が決まるまでの経緯を教えてください。
ラハマンさん:以前に自分の通っていた大学の周りで仕事を探したのですが、日本人向けのものばかりでした。そんな時にGuidable Jobsを見つけて、メールをしてみました。すると数日で面談が決まり、Guidableの担当者の人と話すことができました。面談を通してこの仕事ならできるかもと感じたので、会社との面接に進みました。実際の面接では外国人に対してフレンドリーな空気で、この会社で頑張りたいと思いました。この仕事を見つけられなかったら今頃大変だったと思います。
ーーー実際に仕事をしてみてどうでしたか?
ラハマンさん:会社の人はみんなとても優しいです。何か業務をすれは褒めてくれるし、本当にありがたいです。
雨や雪の日は大変ですが、それでも頑張りたいと思えます。休憩もきちんとあって、わからないことは教えてもらえるし困ることはありません。だから続けられています。

(お仕事中のラハマンさんの様子)
外国人採用の実際は?
ーーー外国人の方との面接や入社の際、気をつけた点や工夫した点はありますか?また、どういったスキルや人柄を重視していましたか?
森様:外国人の方は母国を離れて日本に来ていて、ましてや知らない会社の面接を受けるわけですからその不安は相当なものだと思います。
ですから面接では外国人の方が緊張せず話せるように、リラックスした雰囲気にしています。応募者の方が入社を決めるかどうかは、最初のコミュニケーションに左右されると思っているのでそこは気をつけていますね。外国人に限らず人と人との間で一番大切なのはコミュニケーションや印象だと思っています。
ラハマンさんを面接した時も緊張や心配がすごく伝わってきて、外国人の方が日本の企業の面接に行くということの大変さを感じました。勉強や技術の習得のために日本に来ている外国人はたくさんいますが、それは本当に素晴らしいことなんだなと勉強になりましたね。
山口様:スキルや人柄については、会社にどの程度馴染めそうかを見ています。また、最低限の日本語能力とコミュニケーション能力も必要ですね。逆にそれさえあれば、仮に時間がかかっても現場の仕事は後から教えられますから。
ーーーラハマンさんの会社での様子はいかがですか?
森様:正直ラハマンさんが入社した当初は、「とうとう大警にも外国人が入ったのか」というような不安が広がりました。
しかしラハマンさんの日本語能力が素晴らしく仕事にとても熱心なので、すぐ「こんなに一生懸命やってくれるなんて」「日本人よりすごい」という声が方々から聞こえるようになりました。
他の新人さんに比べても研修時の吸収が早く、現場でも問題なく仕事をこなしています。
また、ラハマンさん自身が他の社員と積極的に仲良くしようと努力しているので、それが大きな助けになっています。
ーーー先日、ラハマンさんが自国の料理を持ってきて皆さんで召し上がったそうですね。
森様:ラハマンさんの奥様のお料理を会社に持ってきてくれたんです。みんなで美味しくいただきました。
本当ならこちらがしてあげなきゃいけないようなことをラハマンさんが自分からしてきてくれるんですよね。
コロナ禍なのでみんなで食事に行くのも難しい状況ですし、本当に素敵な経験でした。
ラハマンさん:バングラデシュでは誰かに感謝の気持ちを表すときに料理を振る舞うんです。同じように会社の皆さんに感謝を表したくて、料理を持っていくことを考えました。
(実際のお写真)
ーーー今回初めての外国人採用ということで、社内での教育やサポートはいかがでしたか?
山口様:教育は翻訳していただいた研修のマニュアルテキストも活用して進めていきました。弊社では外国の方に対しても上手にコミュニケーションをとれる社員がいたことで、スムーズな受け入れと定着に繋がったと思います。
外国人の不安を払拭し馴染みやすい職場であることを示し、現場でもしっかりとトレーニングを行うことが大切だと感じました。
外国人採用の展望
ーーー貴社内や業界における外国人採用の今後の展望をお聞かせください。
森様:ラハマンさんは留学生ですから、さらに長期で働いてくれる外国人を採用したいです。
弊社では岐阜の大きな花火大会やイベントのセキュリティを担当しており、外国人観光客と接する機会も多くあります。しかし英語で質問をされると日本人の隊員ではお答えするのが難しいのです。ですから外国人の隊員に警備に参加してもらえれば、通訳という面でも活躍してもらえます。コロナ禍が終われば海外からのお客様も増えますから、外国人の隊員がいれば弊社のアピールにもつながると考えています。
ラハマンさんを採用したことで、弊社でも外国人採用ができるんだという希望が持てました。今後も外国人社員の採用に向けて力を入れていきたいです。
警備業としても外国人採用は大事なことだと思います。夏のオリンピックでもそうだったと思いますが、全ての警備員が英語を話せるわけではありません。
東京では外国人の警備員の方が多く活躍されているようですから、地方でも外国人採用を進めていきたいですね。
山口様:大警では外国人の方を多数採用していき、外国人隊員の組織を作りその中のリーダーを中心に動いていけるようになるといいなと思っています。
警備業界においては、人事担当がどの現場で外国人が活躍できるかを見極めてサポートしていけば、外国人の方の警備業への就職も増えていくと思いますし、そうしないと業界も苦しくなると思いますね。
ーーー 森様、山口様、ラハマンさん、本日はありがとうございました。
この記事のPOINT ◎「地方だから応募が来ない」「若者を採用したい」「熱意のある人を採用したい」なら、外国人採用を検討してみる。 ◎ 採用した外国人の定着は、社内の受け入れる空気と丁寧な教育・サポートが鍵。 ◎ 今後の警備業界では都市部でも地方でも外国人採用が広がっていく。