Guidable Magazineでは、毎月の外国人採用のニュースや記事を取り上げていきます。直接的な動向だけでなく今後の外国人採用に役立つ情報を当社が厳選してピンポイントでお届けします。外国人採用に取り組んでいる、取り組みたい企業様が興味を持っていただけるようなトピックを選んだのでぜひご覧ください。

水際対策緩和で帰国時に検査なし・待機なし

水際措置緩和で6月から日本帰国後に検査なし・待機なしに。チャートで分かる条件分岐

政府が、新型コロナウイルスの水際対策を6月から緩和すると発表しました。1日あたりの入国者の上限も1万人から2万人まで引き上げられます。

また、入国時の検疫措置も緩和し、国別で3グループに分け、最も低いグループでは検査や待機が免除されます。

10日からは団体ツアー客などで観光目的の入国も可能になりました。ただし、人混みでのマスク着用などの日本での基本的な感染対策の順守を求められます。

各国でも段階的に制限の緩和の兆しが見えてきています。

飲食店をはじめとする接客業では外国語ができる人材がいるということは大きなメリットになります。また、多様なアイデンティティを持つ人材を採用していることは多様性社会において企業イメージの向上につながるでしょう。

他業種でも水際対策が緩和されたことにより外国人労働者の受け入れの申請も簡略化されハードルが下がったと思います。

外務省によると去年1年間のビザの発給件数は9万件でピークだった3年前と比べると1%まで落ち込んでいました。

段階的にでも以前のような受け入れ態勢が進んでいることは経済活動が元に戻る兆しが見え、嬉しいことです。

ベトナム技能実習生の軽減負担へ

ベトナム技能実習生の負担軽減へ 求人情報入手の仕組み作り

現在日本に最も多くの技能実習生を送り出しているベトナムでは、高額な仲介費用により実習生が負担を強いられているケースが多数存在しています。

対策として、日本・ベトナム両国で仲介業者を通さなくても実習生が求人情報などを入手できる仕組みづくりを進めていくことになりました。

外務省によると、来日前に50万から100万程度の費用が必要になるのが一般的で、借金を背負うケースも多いそうです。ベトナムの物価は日本の約3分の1と言われています。借金を背負うケースも多く実習生の負担になっています。

実習生も長期的なリターンがあるから来日しているとは思いますが、ハードルが高く両国にとって大きな問題だと思います。

対策として、日本の受け入れ先の企業の業種や賃金、勤務場所に加え、ベトナム国内の送り出し期間ごとの実績などをスマートフォンで無料で検索できるシステムを来年にも導入を始める予定です。

情報格差が改善されれば実習生の負担も減らすことができ、技能実習に専念することができます。

新たな外国人介護職採用の基準に

【業界初】特定技能外国人介護職採用選考時の介護日本語能力レベル判定テスト

近年、人手不足と言われる介護職業界で外国人の採用が増えています。また、入国規制が緩和され、今後より多くの外国人の雇用が本格化していくと予想されます。

そこで、問題なのが日本語能力のギャップです。

面接時は最低限の日本語と人柄しかわからず、介護現場で必要な円滑なコミュニケーション能力があるかどうかの判断は難しいのが現状です。

ZOOM形式にて一人当たり20分程度で介護日本語の即戦力レベルが大まかに判断できるようです。

「書く」テストはZOOMのチャット機能で、それ以外の「読む」「聞く」「話す」は受験者が口頭で回答したものを、アナログで点数化します。また、採用関係者がZOOMテストに同席、または受験動画を確認することができます。

言語はニーズによって求められるスキルが分かれてきます。介護現場では被介護者や職員同士でのコミュニケーションが非常に重要になります。JLPT(日本語能力試験)N4やN3を持っていても介護現場で通用するかは分かりません。

各業界に特化した日本語能力の判断サービスは非常にニーズがあります。

介護業界で外国人採用を検討している方は参考にしてみてはいかがですか?