近年、日本ではインターナショナルスクールの需要がさらに高まりつつあります。インターナショナルスクールの講師採用では、まず基本的に求められるスキルは「英語力」でしょう。

生徒や園児に正しい英語を教える意味でも、同僚の講師とコミュニケーションを取る意味でも、基本的にはネイティブレベルの英語力が必要です。

各インターナショナルスクールの就職や面接では、聞き取りから話し方、アクセントまで重要とされ、小学年〜中学年を対象とした場合でも正しい発音での授業ができる英語力が求められます。

インターナショナルスクールは人手不足!?

日本国内ではインターナショナルスクールの数が増加することで、講師と事務職員の人手不足なども懸念されています。
最近はインターナショナルスクールの人材で、急募しているケースを見かけることが増えました。

見通せない未来への対策として、英語教育を受けさせておきたいという親が増え、需要に答えるためにインターナショナルスクールは徐々に増えています。
こうした需要の高まりもあって、スタッフができる人材が不足しているという現状があります。

インターナショナルスクール採用の基準は?

基本的な採用基準は、まずは「英語力、経験」です。さらに「小学年、中学年」の子供の面倒が見れる資格があれば、インターナショナルスクールでの採用の可能性は高くなります。

保育士または育児関連の資格保持者などは、就職の際に優遇されます。

また応募資格‎の中では‎「保育士、幼稚園教諭資格取得見込み」がある方でも、採用枠に入るスクールもあります。

◇インターナショナルスクールで求められる条件

  • 子どもの安全面での面倒も見れる資格がある、保育など
  • ネイティブレベルの英語力
  • 今までに講師として勤務した経験
  • 子供への理解力が高い
  • 海外での居住経験
  • コミュニケーション能力
  • TOEIC、TOEFLでの高得点、英検1級保持者など

インターナショナルスクールの教員に必要なこと

インターナショナルスクールの教員に求められることは、「ネイティヴ並みの英語力」「教員免許」「経験」「カリキュラムへの理解力」「取得した資格証明書」などがあります。
これらがあれば、採用の際に非常に有利です。
ちなみに「ネイティヴ並みの英語力」とは、英会話を含め、読み書き、文法までネイティヴと同等の高いレベルが必要です。

「教員免許」「取得した資格証明書」は、英語圏内の国で取得した免許、または学士号の証明などを保持していることを確認する必要があります。

また多くのインターナショナルスクールで、最低でも2年以上の教員経験が求められる傾向があり、スクールのマネージャーとして活躍するなら、「管理や運営についての知識経験、資格」も求められます。
保育スタッフは英語力だけでなく、子どもたちへの理解力なども求められます。

インターナショナルスクールの保育スタッフに必要なこと

インターナショナルプリスクールでは、英語力が必要なのは当然ながら、保育士免許や経験も求められます。
保育面ではとくに安全管理や健康管理などを含めて、同時に講師や責任者としての責任感も重要視されます。

そのため講師としてのスキルだけでなく、保育面での資格がある方は優遇されます。
その他にも留学手配を行ったり、航空券の手配など、事務的な手続きをする能力が求められるという側面もあります。

保育スタッフに必要な能力5選

子供への愛情と理解

子供たちとの関わりを通じて愛情と理解を示すことが大切です。子供たちの感情やニーズを理解し、信頼関係を築く能力が求められます。

コミュニケーションスキル

子供たちとのコミュニケーションはもちろん、保護者や同僚とも適切なコミュニケーションが必要です。子供たちの成長や進捗を伝えるためのスキルが求められます。
また子供たちと一緒に過ごすことは楽しい一方で、忍耐とストレス耐性も必要です。予測できない状況に冷静に対応する力が求められます。

臨機応変な対応力

子供たちは予測不能な行動をすることがあります。臨機応変に対応し、子供たちの安全と幸福を確保するための能力が必要です。

安全管理

子供たちの安全を確保するための対策や緊急事態への対応策を理解し、実践できる能力が必要です。

倫理と責任感

子供たちの成長と安心感を最優先に考え、倫理的な責任感を持って行動することが求められます。

 

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保育スタッフは子供たちの成長に大きな影響を与える役割を果たします。子供たちの発達段階を理解し、愛情と専門知識を持って接することで、良好な学びと成長の環境を提供できる能力が期待されています。

 

インターナショナルスクールの事務スタッフに必要なこと

インターナショナルスクールの事務スタッフとしては、外国人講師とのコミュニケ-ションを図るために、英語でもある程度のレベルが必要です。
また経理や財務、国際認定組織(国際バカロレア)とのやりとりが可能なくらいの事務スキルも必要となります。

また事務スタッフとして、生徒が安全に学べる環境を用意することが大切です。

事務スタッフに必要な能力5選

コミュニケーション能力

生徒、教員、保護者、管理職など、さまざまな人々と円滑なコミュニケーションをとる必要があります。明確かつ適切なコミュニケーションスキルを持つことが重要です。

多言語対応

インターナショナルスクールでは、異なる国からの生徒や保護者とのコミュニケーションが発生する可能性が高いです。複数の言語でコミュニケーションできる能力は大きなアドバンテージです。

組織能力と時間管理

スクールの日常業務やイベントの管理、文書作成など、多くのタスクが同時に発生します。効果的な組織能力と時間管理が必要です。

コンピュータスキル

ワードプロセッシング、スプレッドシート、データベース管理などの基本的なコンピュータスキルが求められます。学内の情報管理やコミュニケーションに必要です。

柔軟性と適応力

学校環境は変化に富んでいます。新しい状況に柔軟に適応し、変化を受け入れる能力が求められます。

 

インターナショナルスクールでは外国人と日本人どちらを採用すべき?

インターナショナルスクールの保育スタッフを雇う際、日本人と外国人の両方にはそれぞれメリットとデメリットがあります。最終的な判断は学校の特性やビジョン、教育方針に合わせて行う必要があります。

以下に、両方の選択肢についての、一般的な考慮事項を挙げてみましょう。

◇日本人の保育スタッフのメリット

文化と言語の理解

日本人スタッフは地域の文化や日本語を理解しており、保護者とのコミュニケーションがスムーズに行えることがあります。

適応力

地域の習慣や制度に適応しやすく、学校の運営や保育プログラムの組織においても利点を持つことがあります。

専門知識と経験

日本の教育制度や保育の専門知識を持つスタッフがいることで、学校のカリキュラムや教育方針に密接に合わせた保育が可能です。

◆日本人の保育スタッフのデメリット

多言語教育への制約

多くのインターナショナルスクールでは、外国語環境での保育が重要ですが、日本人スタッフは英語などの外国語を話す能力に制約がある場合があります。

異なる文化の理解

多国籍な環境での保育には、異なる文化を理解し尊重するスキルが必要です。これが不足する場合、学校の国際的な雰囲気に合わない可能性があります。

◇外国人の保育スタッフのメリット

多言語スキル

外国人スタッフは、英語や他の外国語を自然に話す能力があるため、多言語環境での保育に適しています。

国際的な視点

外国人スタッフは、国際的なバックグラウンドや文化を持ち、学生たちに異なる視点や経験を提供できるでしょう。

◆外国人の保育スタッフのデメリット

文化適応とコミュニケーション

外国人スタッフが地域の文化に適応し、日本語とのコミュニケーションを円滑に行うことが必要です。

ビザと法的制約

外国人スタッフの雇用には、ビザや労働法の制約が存在することがあります。

 

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学校のニーズやビジョンに応じて、日本人と外国人のスタッフを組み合わせて雇用することも一つの方法です。国際性を重視する学校では外国人スタッフの存在が重要ですが、地域の文化や言語を大切にする学校では日本人スタッフも重要です。
最適な選択肢を見極めるために、学校の目標と教育方針に合わせて検討してみてください。

まとめ

インターナショナルスクールの「転職・就職」においては英語力だけでなく、その他の育児関係の資格なども重要です。
資格がある方が、採用する学校サイドも信頼をおいて仕事を任せることができます。もちろん講師の責任感や生徒への思いやりなど、定量化しにくい部分も重視しなくてはなりません。

インターナショナルスクールは、学校内で異色文化に触れて学ぶことができるのは生徒にとって魅力的な経験です。
また英語力でネイティブスピーカーレベルが求められるのは、その他の講師とのコミュのケーションを図り、業務を行う必要があるためです。インターナショナルスクールの事務職も、同様に英語力が重要視されます。