現在日本では多くのフィリピン人が住んでいます。ここ10年で在日フィリピン人の数は増え続けており、平成30年末には27万人以上になりました。これは在日外国人全体の約1割に該当します。

また、それに伴い日本で働くフィリピン人の数も増え続けています。平成30年時点では日本で働く外国籍の労働者数が中国、ブラジルに続きフィリピンは3番目です。フィリピン人労働者は国内で約16万人以上おり、こちらも国内外国人労働者数全体の約1割に該当します。今後の社会全体のグローバル化に向けて「フィリピン人雇用」は抑えておくべきトレンドの1つになります。ただ、フィリピン人を雇う上で気をつけなければならない事がたくさんあるのです。

日本で仕事をするフィリピン人ってどんな性格?

フィリピン 国旗

雇用をする前にフィリピン人の国民性を理解しましょう。

まずは「フィリピンタイム」という言葉がある通り、フィリピン人は時間にかなりルーズな部分があります。フィリピン人は集合時間より遅く来るのが常識です。集合時間ちょうどに来ると待ち合わせ相手の準備ができていなかったり急かさせてしまったりするとフィリピン人は考えています。

その他、フィリピン人は何より家族が第一優先であり、仕事はそこまで優先順位が高くありません。フィリピンは豊富な作物の輸出で生活が成り立っていた時期が長く、働くことに対してそれほど率先的ではないのです。その為家族や恋人、恋人の家族の用事や体調不良を理由に仕事を休むなんて事もあります。

フィリピン人はどんな仕事をしたい?

フィリピン人の働く職種・業種の特徴として、男性は製造業や建設業、女性は介護をはじめとしたサービス系の業種で働く人が多いというものがあります。その他、フィリピン側が日本へIT系の技術者を送り込みたいという希望もあり、2004年以降はIT技術者も率先的に採用されるようになりました。

その他の職種でもフィリピン人は活躍しており、主に人材不足が懸念されている職種での活躍が目に留まりやすいですが様々な職種・業種でフィリピン人は活躍しております。

フィリピン人は日本で仕事をできるの?

フィリピン人 仕事

日本で活躍しているフィリピン人が多い一方で、フィリピン人と働くうえでは気を付けなければならない事、注意するべき点がたくさんあります。フィリピン人に限った話ではありませんが、外国人を雇うという事は全く違う国・違う環境・違う文化・違う言語で育ってきている人を雇うことになるのです。そこでお互いにギャップや理解できない部分が出てきてしまうのは仕方のない事でしょう。それらのギャップを事前に認知しておくだけでも、実際に直面した際の対応力は大きく変わってきます。気を付ける事・注意点を事前に知り、スムーズな雇用を実現しましょう。

それではどのような点に注意が必要なのでしょうか。ご紹介します。

フィリピン人は日本人と合わない?!【性格】

フィリピン人と日本人では性格が合わない部分もあります。主に以下3点は日本人とギャップが生まれやすい部分になります。

自分が大好きで、プライドが高い

スマホのフォルダは自分の写真でたくさん!なんて事も。消極的な日本人と比較すると余計にギャップを感じてしまうでしょう。

仕事より家族や恋人を大事にしている

勤勉な日本人と打って変わって、フィリピン人はあまり仕事を好みません。また仕事よりも人間関係を優先するので、時間を守らない・仕事を無断で休むなんてことは少なくないです。

明るくフレンドリーな人が多い

とてもフランクに話しかけてくるので、内気な日本人としては戸惑ってしまう事もあるかもしれません。

フィリピン人の指導方法

フィリピン人を注意する際は、他の人の目につく場所でしてはいけません。フィリピン人はプライドが非常に高いです。そのため、日本では当たり前になっていますが、オフィスなどの他の人の目に付くところで怒ったり注意をしたりするとフィリピン人はかなり気にしてしまいます。場合によってはフィリピン人がヒステリックになる事や、余計な恨みをかってしまい面倒事に巻き込まれてしまうなんて事もあるでしょう。注意をする際は会議室等に呼び出しコソッと伝えましょう。

また、フィリピン人は仕事自体に慣れていない人も多く言われたこと以上のことをあまりやろうとしません。やってほしい事について1から10まできっちり説明しましょう。

フィリピン人との適切なコミュニケーション

フィリピン人とはなるべくフランクな関係を意識してコミュニケーションを図りましょう。フィリピン人は家族や恋人を何よりも大事にしている通り、より近しい関係性を好んでおり、大切にしています。その為、日本でいうビジネスライクのような関係で留めようとするとフィリピン人としてはとても寂しく感じられてしまいます。ランチや飲み会はもちろん、できるなら休日に遊びや買い物に誘ってみることも効果的かもしれません。

また、フィリピン人は明るくフレンドリーな人が多いので昼ごはん等にも比較的誘いやすいでしょう。

フィリピン人は日本語ペラペラ?!【能力】

フィリピン 地図

フィリピン人を雇う上でメリットもあります。日本で働きたいけど日本語に精通していない外国人も少なくない中、フィリピン人は比較的日本語を話せる人が多いというのが大きなメリットになるでしょう。

世界的に見てもフィリピン人は日本語を勉強している人の数が多いです。国際交流基金の「2015年度日本語教育機関調査結果概要」では世界の日本語学習者数ランキングでフィリピンは9位に位置しております。日本で働こうとしているフィリピン人の多くが、この日本語を勉強している人であることが多いです。日本語を勉強しているフィリピン人を雇うことで、外国人雇用後に日本語を教えるという最初の大きな障壁を省いて仕事に臨んで貰えます。

フィリピン人は日本語を勉強する方法がたくさんある

フィリピン人は日本語を勉強している人が多いとはいえ、それでもなかなか円滑なコミュニケーションを図れない人も中にはいます。ただ、日本語を勉強する人が多いフィリピン人の為に、フィリピン人に向けた日本語勉強方法はたくさん世に出回っています。教材で言えば、社会人向けや児童向け、紙面の教材のみならずインターネットでダウンロードできる教材など多種多様な教材が市場に出回っています。

その他、日本人がフィリピン現地に赴き日本語の教育をするプロジェクト等も盛んに行われており、学生から社会人まで幅広い方が参加できます。フィリピン人にとって日本語を勉強する環境は充実していると言ってよいでしょう。

日本で仕事を探すフィリピン人を雇いたい!

新卒 アイデア

フィリピン人を雇う際は上記のような注意点、メリットを理解した上で雇用をしましょう。実際外国人を採用しようと思った際は、フィリピン人は雇用をしやすいのも事実であり、多くの企業がフィリピン人を採用しようと動き始めております。今後グローバル化が進んでいく中で日本企業のフィリピン人雇用は1つ大きなトレンドになるでしょう。

ただ、フィリピン人を採用する上では「直接雇用ができない」や「特別な手続きが必要」などの独自のルールがあります。それらのルールも理解しておかなければ後々の大きな問題に発展しかねるので注意が必要です。

フィリピン人採用の独自のルール?

フィリピン人は直接雇用ができません。2017年8月に行われた法改正により、フィリピン人を雇用する際は、フィリピン海外雇用庁(POEA)が認定する現地エージェントを通さなければならなくなりました。

また、現地エージェントとの契約後には日本にあるPOLO(フィリピン海外労働局)と経営者の間で面接を行い、面接に通ると原則当日中にPOLOからの承認証書がもらえます。POLOからの認定がもらえたら、就労ビザ申請(在留資格認定証明書の申請)を実施します。

この手続きでの注意点等は下記の記事に詳しくまとめてありますので、ぜひ一度ご覧ください。

【フィリピン人採用】メリットだらけ!雇用のためのイロハ

日本で仕事を探すフィリピン人について掴めましたか?

改めて、今後の社会全体のグローバル化に向けて日本企業のフィリピン人雇用は1つ大きなトレンドとなるでしょう。フィリピン人雇用に向けて既に動き始めている企業も多数あります。このトレンドに乗り遅れない為にも、フィリピン人雇用における事前知識や適切な手続きの理解がとても重要になります。

フィリピン人雇用において理解すべき点をしっかり踏まえて、よりスムーズなフィリピン人雇用を実現していきましょう。